vsチリ コパアメリカ 日本代表レビュー
チリはW杯には出てないものの最近の相手に比べれば格段と強い相手で選手の入れ替わりも少ない。それに比べ日本は先週のキリンからメンバーが大きく変わり即席感が強いチーム構成。
思いのほか良かった立ち上がり
久保のドリブルが生きたり、中嶋のシュートがあったりとキリンチャレンジカップとは打って変わって良かった立ち上がり。立ち上がりから前田や中嶋の守備の意識が低かったけど相手の攻撃も攻め急ぎ感が強くて雑なプレーが多くて助かった印象。
その後相手は修正してサイドからキッチリと崩す姿勢になり得点を積み重ねることになる。
課題が残るサイドハーフ
久保をトップ下に、サイドハーフに前田と中嶋を置き久保の守備への負担を減らした形だけどサイドの2人は守備をあんまりしない(バテてた?)ので失点が続いたあたりではボランチの2人がペナルティエリア前のスペースを守るハメに。サイドの攻撃もサイドバック1人で対応する場面が多く、サイドバックに下げたりすると余裕を持ってボールを持たれることが何度も見られた。
さらにそれを警戒してサイドバックが上がりづらくなったのでサイドハーフは孤立気味に。後半途中、中嶋と前田を交替するに至った。三好と安倍が任されたのは1人でのサイド突破。
前田はもともとストライカータイプなので守備の意識が高くないのは分かる。攻撃時にはサイドを捨てて中に入りまくり、守備のときにはそのままサイドの守備が遅くなり意味のわからないことになってた。ぽいちさんがその辺をちゃんと指導して前田をサイドに置かないと前田のサイドハーフは厳しいんじゃない?
前田の話になったけど中嶋も同様、守備の意識が低かった。
生きなかった久保
エルサルバドル戦では途中出場ながら圧倒的な存在感を見せつけた久保だけどチリ戦ではびみょー。華麗な股抜きや3人抜きからのシュートなどおーってなるシーンは作ってたけど戦況を変えるまでには至らなかった。
要因はこれまでの相手に比べてプレスが激しかったこと、前の飛び出しが少なかったこと。ビダル始めチリの寄せはキリンとは違って強度とスピードのある寄せがあって久保だけじゃなくて前線の選手は前を向いてプレーすることが少なかった。日本の選手が背負った状態で受けたら後はフィジカルで潰す。
前線の飛び出しだけど終始裏を狙って相手のDFラインで駆け引きをしてたのは上田ぐらい。決定機を決めれなかった印象が強い上田だけど決定機になるポジショニングを取れてたのも上田。裏抜けの動きが少ないとDFラインが下がらずに久保が持つスペースが狭くなってしまう。
差が出たボランチ2人
海外組2人がボランチを務めることになったけど2人のプレーの質の差は結構あった。柴崎はリーガで慣れているのかチリのプレスにも動じず、プレスを交わしパスを通すシーンも見られた。中山は開始早々からジンチェンコ並みのバックパスのミスをしてピンチに。ボランチの負担が増えたのは両サイドのせいだがそれでも柴崎のカバーリングは冴えてて相手のスペースを消したりクロスをカットしたりしてて守備面でも良かった。
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